歌を詠う

意味を考えることは楽しい

Believe! ~Sea of Dreams~

2022年11月11日より、東京ディズニーシーにおいて、新規エンターテイメント「Believe! ~Sea of Dreams~」が始まります。

 

これに先立ち、東京ディズニーリゾートの公式サイト等で、そのテーマソング「君の願いが世界を輝かす」が発表されました。

 

背景知識

このテーマソングは、原題「Every Wish Deserves a Dream」の日本語版であり、その訳詞及び歌唱を行なったのは、アーティストのMISIAさんです。

情報源: 東京ディズニーリゾート【公式】ビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス~ | 東京ディズニーリゾート

 

日本語版の歌詞

「君の願いが世界を輝かす」の歌詞は東京ディズニーリゾートの公式サイトで公開されています。

誰もが胸に 夢を抱いてる
いろんな色の花が咲くように
その輝きは 世界を照らす
さあ 行こう 自分を信じてみて

君の願いに 君の夢がある
だから 伝えて その想いを
夜空に輝く星のように
君の願いが 君の世界を 輝かす
A DREAM

海に迷えば 星を探せばいい
そうして 船は 進んでいくの
その輝きは 世界を照らして
のぞむ場所へと 導いてくの

心開いて 空を見上げて
君の光を 見つけだそう
夜空に輝く星のように
君の願いが 心 輝かす
未来へと
A DREAM

君の願いに 君の夢がある
だから 伝えて その想いを
夜空に輝く星のように
君の願いが この世界中を 輝かす 
A DREAM
A DREAM

情報源: 東京ディズニーリゾート

【公式】ビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス~ | 東京ディズニーリゾート

 

英語版の歌詞

本稿執筆時点(2022年11月8日)では、当方の知り得る範囲において、英語版歌詞の公式情報は見当たりませんでした。

しかしながら、2022年11月7日に行われたスニーク(準備)公演において、実際の公演内容の一部に英語版のテーマソングが含まれていることが明らかとなりました。したがって、以下に記す歌詞は、スニーク公演の音源を収録したと思われるYouTube動画より当方が書き起こしたものになります。また、意味の区切りが良いと思われる部分毎に個人的な訳を挿入しています。(途中です)

 

Everybody’s got a dream

Somewhere hiding in the shadows

It might starts like a little seed but It can blossom like a rose

誰もが夢を持っていて、それはどこかで影に隠れているかも知れないが、叶える事はできる。

(薔薇が、小さな種からでも綺麗な花を咲かせることになぞらえて、隠れた夢も叶うと言っている)

Let’s pave the world with stardust

And paint the sky with gold

世界を星屑で埋め尽くし、空を金に染めよう

Follow me, if you believe

And watch it all unfold

信じ続ければ夢が叶う

(信じるならば、ついてきなさい。そして、全てが開くところを見なさい。)


‘Cause every wish deserves a dream, a chance to shine and to be seen

どんな願いも、夢見て、叶えるだけの価値がある

(どんな願いも、夢見て、輝く機会を得て、見られるに値するのだから…)

Find your light and let it glow

Let everybody know

明かりを灯し、みんなに知らしめよ

Open your eyes, reach for the skies, let the colors flood the night

目を開け、空に手を伸ばし、夜を様々な色で溢れさせよう

‘Cause every wish deserves a dream

どんな願いも夢見るに値するのだから。

So big it’s bursting at the seams

はちきれそうなほど大きい

Every wish deserves a dream

どんな願いも夢見る価値がある

 

There’s a rhythm in your heart telling you that you can do this

It’s like the second star sometime outshines the rest

あなたになら出来ると呼びかけるリズムがあなたの心の中にあり、それは時折、他のどの星より光って見える2番目の星のようだ

(参考: ピーターパン)

Look up to see the wonder it’s been there all the time

顔をあげて、いつもそこにある不思議を見る

Follow me, if you believe

And leave your fears behind

恐れずに夢を信じよう

(信じるならば、ついてきなさい。そして、恐れないで。)


‘Cause every wish deserves a dream, a chance to shine and to be seen

Find your light and let it glow

Let everybody know

Open your eyes, reach for the skies, let the colors flood the night

‘Cause every wish deserves a dream

So big it’s bursting at the seams

Every wish deserves…


Every wish deserves a dream, a chance to shine and to be seen

Find your light and let it glow

Let everybody know

Open your eyes, reach for the skies, let the colors flood the night

‘Cause every wish deserves a dream

So big it’s bursting at the seams

Every wish deserves a dream

A dream

【執筆空間について】

こんにちは。

長期間更新が出来ずに申し訳ありませんでした。

実は何度も作業に取りかかりはしていたのですが、次の「アメリカンウォーターフロント」の記事において翻訳、意訳作業に難を感じておりましたことが主な原因でございます。各記事の冒頭でその曲に関係するであろうストーリーを紹介している手前、私自身がそのストーリーにインスパイアされる必要があると感じたので今後は現地で執筆することも検討しています。

 

少なくともこのブログをご覧いただいている数少ない読者の皆様の心に何かを残せるように自身の向上に今後も努めて参りたいと思います。

 

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それでは!See you next time!

【ポルト・パラディ―ゾ】

タイトル:ポルト・パラディーゾ

作詞:GARDNER CAROLYN DAWN

作曲:WILKINSON STEVE

出版:WALT DISNEY MUSIC COMPANY

music.apple.com

www.disney.co.jp

 

東京ディズニーシーは開園当初から現在まで、世界中の海をテーマにした7つのテーマポートと呼ばれるエリアから構成されています。そしてこの度、2022年度に8つめのテーマポートが加わることが決定しています。(2023年度以降に変更されています。)これについての議論は今回はしません。

 

現在存在する7つのテーマポートそれぞれには、開園当初に作曲されたと思われるテーマソングが存在します。これからしばらくはこのテーマソングを一つずつ詠み解いていこうと思っています。そして初回である今回は、20世紀初頭の南ヨーロッパの港町「メディテレーニアン・ハーバー」のテーマソング、「ポルト・パラディーゾ」についてです。「メディテレーニアン・ハーバー」は直訳すると「地中湾」であり、まさに南ヨーロッパは地中海に面した地域です。ここはケッペンの気候区分では地中海性気候に区分され、夏は雨が少なく乾燥した気候になります。日本は温暖湿潤気候に分類され、世界中の気候と比べると一年を通して温暖で、湿度が高い地域とされます。従って、メディテレーニアン・ハーバーが日本とは異なり、特に夏はカラッとした暑さの地域であることを知っておくのも面白いかもしれません。

また、この気候区の特徴として、柑橘系の作物や、オリーブ、ブドウなどの栽培が盛んなことが挙げられます。このため、メディテレーニアン・ハーバーの一角ではオリーブやブドウが栽培されています。この地域一帯の地主であるザンビーニブラザーズは、これらの作物からオリーブオイルやワインを製造し、この港町から世界中に輸出しています。

東京ディズニーシーでの位置づけとして、ここメディテレーニアン・ハーバーは、入園したゲストが最初に訪れるテーマポートであり、ここを経由しなくては他のテーマポートに足を踏み入れることが出来ません。アメリカ大陸を発見したコロンブスなどの出身地がまさに南ヨーロッパのイタリアであることを考えれば、ここから他のテーマポートにつながっていることの意味が分かるのではないでしょうか。また、メディテレーニアン・ハーバーはさらに3つのエリアに細分化することが出来ます。一つ目は、水の都「ヴェネチア」をモチーフにした「パラッツォ・カナル」、二つ目は冒険家・探検家学会の活動拠点である、大航海時代の要塞の姿をした「エクスプローラーズ・ランディング」、最後三つ目が「ポルト・パラディーゾ」です。曲のタイトルはまさにこの3つ目のエリアの名前なのです。

 

さあ、これらを踏まえて、さっそく歌詞を詠んでいきましょう!

 

歌詞:

To sail into a port of awesome wonders
On a breeze that sets your heart and spirit free
To hear the song that float's from Porto Paradiso
You can feel the magic glisten
As you close your eyes and listen to the sea

The waves of wild enchantment break around you
On the shore that called from far across the sea
And all you ever need is your imagination
It's a dream you want to christen
As you close your eyes and listen to the sea

A renaissance of beauty will enchant you
Bewitched with grace and charming history
The waves of wonder gently swirl around you
And wash away your troubles instantly

Listen to the sea, listen to the sea
It's calling your to paradise
Spectacolo che bello
Porto Paradiso is awaiting you and me

Just close your eyes and listen
Listen to the sea

New pleasures and discoveries astound you
The sky ignites at night above the bay
A symphony of sight and sound surrounds you
And gondaleers will sing you on your way

Listen to the sea, listen to the sea
A grand neptunal paradise
Bellissima,Magnifico
Porto Paradiso is awaiting you and me

Just close your eyes and listen
Porto Paradiso
Porto Paradiso
Just listen to the sea

 

日本語訳(自作):

 

素晴らしい不思議の港に向けて航行する

あなたの心や魂を自由にする波風に乗って

「パラダイスの港」から漂ってくる歌を聴くために

あなたは魔法が輝くのを感じることが出来る

目を閉じて、海に耳を傾けると

 

あなたを取り巻く環境を破壊する野生の魅惑の波

遠い海より訪ねてきた海岸上で

そしてあなたに必要なものの全ては想像力である

それはあなたが洗礼することを望む夢

目を閉じて、海に耳を傾けると

 

美のルネサンスがあなたを魅了するだろう

優雅で魅力的な歴史にうっとりする

不思議な波が優しくあなたを渦巻く

そして即座にあなたの問題を洗いさらう

 

海に耳を傾けよ 海に耳を傾けよ

それがあなたをパラダイスに誘っている

ショー!(なんと素晴らしい)

そして「パラダイスの港」は君と僕とを待っている

ただ目を閉じて海に耳を傾けよ

海に耳を傾けよ

 

新しい宝物や発見が君を驚かせる

夜、湾の上で空が発火する

そして君の周りの視覚と音の交響曲

そしてゴンドリエはあなたの道に沿って歌う

 

海に耳を傾けよ 海に耳を傾けよ

偉大な海のパラダイス

美しい(壮大!)

 

「パラダイスの港」は君と僕とを待っている

ただ目を閉じて海に耳を傾けよ

「パラダイスの港」

「パラダイスの港」

ただ海に耳を傾けよ

 

今回は今まで以上に直訳に徹しました。上では元々の歌詞が持つニュアンスが死なないように配慮した”つもり”です。

 

解釈:

 

「Port of awesome wonders」=「ポルト・パラディーゾ」であろうが、ここに「Wonder」が持つ「?」のニュアンスと「awesome」の「すごい」ニュアンスを伝えたいのだろう。

航海は具体的なものではなく、心や魂といった形而上の概念を波風に乗せている。

「パラダイスの港」=「ポルト・パラディーゾ」では楽しさの象徴として音楽的な存在があると考えられます。(cf.ポルトパラディーゾ・ウォーター・カーニバル)

目を閉じて、耳を海に傾ける行為は視覚と聴覚を筆頭に、五感の先入観を排除し、こちらの世界観に没入させることを促し、その結果として魔法のようなものを感じられるといった事でしょう。

加えて、波が自然の力であり、これがその他現実世界からの既成概念をぶっ壊してくれるといったところでしょう。その舞台は「shore」=「海岸」となっていますがこれは海と陸地との境界、現実とこのディズニーの世界との境界ととらえることにします。

ここまで「先入観、既成概念NO!」と言われてきたわけですが、一つだけ持ってきてくださいというのが「Imagination」=「想像力」だそうです。ただしこれも丸々現実世界のものではなくて、先ほどと同様に五感は全く新しいものにして、そのもとで作りあげられたある種夢のようなものだと言っているのでしょう。

 

筆者は歴史には疎いのでよくわかりませんが、おそらくルネサンスは芸術的にも優れた時代だったのではないでしょうか。ルネサンス時代の歴史に触れ、うっとり。不思議な波(これは海の力の一つと捉えましょう)が綺麗な純粋な心にしてくれると言っているのでしょうか。

このあたりで登場する「Listen to the sea」はこれまでのそれとは命令意図が少し異なるように感じます。というのもこれまでは「五感を海に委ねよ」というニュアンスを感じたのに対し、これ以降では「海からのメッセージを読み取れ」に変化していると思うからです。証拠にここでは海が私たちをパラダイスに誘っているわけです。

そして、ただ「海に耳を傾け」ていれば良いと。(想像力はいるって?)

 

「新しい宝物や発見」からは「エクスプローラーズ・ランディング」が、「ゴンドリエが歌う」からは「パラッツォ・カナル」が想起できますね。間の2行は抽象的なのでここでは省かせていただきます。

 

以下、海がすごいことと、海に耳を傾けて欲しいことを訴えています。

 

 

雑談:

今回から、解釈の中で考察を行うことと致しました。ソースを吸い上げる能力が未熟なのでエビデンスがほぼ皆無な妄想話になってしまっていますが、読み物としてなら楽しいのではないかなと思います。また、これも今回からの取り組みですが、歌詞を引用する前のところで関連するBGS(バック・グラウンド・ストーリー)という所謂設定を私が理解している通りに記述することにしました。というのも私はBGSオタクであることも公言しているのでこれに関連することもやろうと思ったからです。

 

それでは、今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

【東京ディズニーシー・ テーマソング】

タイトル:東京ディズニーシー・テーマソング

作詞:STEVE HEDRIK

作曲:BRAD KELLY

実はランドのテーマソングはずっと「This is the place」という曲でしたが25周年からは「The Dream Goes On」という曲に変わっています。しかし東京ディズニーシーはまだグランドオープンから17年しか経っておらず、テーマソングも当時のままです。今回はこの曲の歌詞を詠んでいこうと思います。

 

歌詞:

Our spirits drift from the shore
On tides that speak of the lore
Of wonders over the sea

The waves they beckon to me
Where grace and beauty abound
And fun and mystery are found
A shining glorious realm
Turn the wheel
And set your helm to

Tokyo Disney Sea
A world of wonder for you and me
Fly the sails chart a course
To a sea of dreams

Come sail away to Disney Sea
Adventure calls once more
To hear the waves of distant shores
Such majesty

Come sail away to Disney Sea
A vision bold and new
A shining light will guide us to
Our fantasy
Wind, mast and spar
Full sail we are
Steering by a star

Tokyo Disney Sea
A world of wonder for you and me
Fly the sails chart a course
To a land of imagination
Tokyo Disney Sea Adventure
Romance and mystery
Fly the sails chart a course
To a sea of dreams
Fly the sails chart a course
To a sea of dreams

 

日本語訳(自作):

 我々の魂は海岸から漂ってやってきた

伝承のことについて話す潮流に乗って

海にまつわる不思議なことの

 

私を招く波

優雅さや美しさが豊富な場所に

そして楽しいことや不思議なことが見つかる

輝く栄光の土地

舵を回せ

そして目的地を次に設定する

 

東京ディズニーシー

君と僕のための不思議な世界

飛び出して、航路を描け

夢の海へ

 

ディズニーシーにおいでよ(海路で)

冒険がもう一度呼びかける

遠い岸の波の音を聞くために

そんな威厳

 

ディズニーシーにおいでよ(海路で)

勇敢で新鮮な見通し

輝く光が私たちを次に導くだろう

私たちの幻想郷へ

風、マストとスパー(マストに対して垂直に設置され、帆が張られている丸材のこと)

いっぱいにして私たちを海に出す

星を頼りに舵をとる

 

東京ディズニーシー

君と僕のための不思議な世界

飛び出して、航路を描け

イマジネーションの土地に向かって

東京ディズニーシー

冒険、ロマンス、ミステリー

飛び出して、航路を描け

夢の海へ

飛び出して、航路を描け

夢の海へ

 

 

前回と同様に上記は直訳です。以下、解釈を行います。

 

 

解釈:

私たちの想いは海にまつわる不思議なことについて教えてくれる潮流に乗って漂ってきた。

波が私を優雅さや美しさで溢れ、楽しいことや不思議なことが見つかる、輝く栄光の地に招いている。

舵を切れ!そして目指すんだ!

東京ディズニーシー、そこは君や僕を待っている不思議な世界。この夢の海に向かって空を飛び、船を出せ!

 

ディズニーシーにおいでよと、もう一度冒険が僕らを呼ぶ。遠く海を隔てた地の波の音を聞くために。そんな威厳さえも備えている。

 

ディズニーシーにおいでよ。勇敢で新鮮な見通しで輝く光が僕たちを幻想郷へと導くだろう。風を帆一杯に受けて海に出る。星を頼りにして進むんだ!

 

東京ディズニーシー、そこは君や僕を待っている不思議な世界。イマジネーションの地に向かって飛び出せ!船を出せ!

東京ディズニーシー。冒険、ロマンス、ミステリーがいっぱいのこの夢の海に向かって空を飛び、船を出せ!

この夢の海に向かって空を飛び、船を出せ!

 

 

所感:

訳の作業中に「drift」の意味が大ざっぱに「行き先が定まらない状態で動いていること」を指すことを知った。この海での冒険に定まったゴールがなかったり、またどんな人にもこの冒険に踏み出す権利があるということも想像できるのではないだろうか。

全体的に「遠く海を越えた先にある何か素晴らしいものを見つけるために航海に出よう!」という印象がある。東京ディズニーシーは特に意識的にパーク内に坂道を多用しているという話を聞いたことがあるし、実際自分でもそう感じる。この話は「東京ディズニーシーのコンセプトが冒険だから、先を見えにくくしてワクワクするように」という想いとセットで語られることが多いのだが、「テーマソング」であるこの曲からも同様のメッセージが受けとれたという感動が大きい。

また、前回のカム・ウィズ・ミーでもそうであったが、空を想起させる表現がいくつか見られた。現在ソアリンが建設中であるが、それまで東京ディズニーシーでは「空」といって連想されるものはそう多くはなかった。まして私がいる界隈でもなければそうそう思い当たるものもないように思う。こう考えるとこの度ソアリンが誕生することはストーリーに沿っていて実に素晴らしいことであると思う。

 

 

さいごに:

「週1ペースで更新できるかな?」などと思っていたのですが全然だめですね。すみません。割と本業の方が忙しくてなかなかこういった文化的活動に費やせる時間が得られないのです。それでも続けます。私がやりたいから。

 

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!また次回!

【カム・ウィズ・ミー】

タイトル:カム・ウィズ・ミー

作詞:GARDNER CAROLYN DAWN

作曲:KAVANAUGH JOHN W

 出版:WALT DISNEY MUSIC COMPANY

 東京ディズニーシーのグランドオープンに合わせて作曲されたものと思われます。CMでも用いられ、同パークのキャッチコピーである「さあ、冒険とイマジネーションの海へ」にも込められた冒険心などを掻き立てるような曲です。

 

歌詞:

Tales of adventure have sprung from the sea
Beauty, romance and deep mystery
Drifting on oceans sifting thru sand
Here where are the legends began

Let's voyage like Sinbad
Discover it all
See new treasures
At each port of call

Dreams that were harbored
Now sailing free
Discovering destiny

Come, come with me
In the mist of a dream we will be
Feel the waves of adventure wash over you and me
Tokyo DisneySea

Find the dreamer that dwells in your heart
Take my hand now and we'll make a start
We'll travel to ancient places unknown
Where only the sea winds have blown


Let's journey together without any plan
My heart's your compass and I have your hand
Dreams can come true so just set them free
Blieve it and you will see

Come, come with me
In the mist of a dream we will be
Feel the waves of adventure wash over you and me
Tokyo Disneysea

It's a marvelous magical journey
On a daring seafaring quest we'll explore
Each passageway to paradise
Each far and distant shore

Come, come with me
We will sail we will soar and be free
Feel the waves of adventure wash over you and me
Tokyo Disney, Tokyo DisneySea

 

日本語訳(自作):

冒険の話は海からパッと生じた

美しさ、愛、神秘

海上を滑り、砂を切り抜けて

ここは、数々の伝説が始まった場所

 

シンドバッドのように航海をして

全部見つけよう

立ち寄る先々の港で新しい宝物を

 

かくまわれていた夢は

今自由に海に出ることが出来る

運命を探すために

 

僕たちと一緒においでよ

夢であふれる霧の中に

君と僕を包み込むような冒険の波を感じよう

それが東京ディズニーシー

 

君の心の中に住んでいる「夢見る人」を見つけよう

僕の手を取って今始めよう

誰も知らない古代の場所に旅をしに行こう

そこはまだ海風しか吹いたことがない

 

予定なんか立てずに一緒に旅をしよう

僕の心があなたのコンパスで僕は君の手を握っている

夢は叶うんだから自由にしてあげて

信じればわかるよ

 

僕たちと一緒においでよ

夢であふれる霧の中に

君と僕を包み込むような冒険の波を感じよう

それが東京ディズニーシー

 

それは驚くべき魔法に満ちた旅

僕たちが行く大胆な、船乗り稼業の探求では

パラダイスに続くどの道も

遠く果てしないどの海岸も

 

僕たちと一緒においでよ

海に出て、空高く上がって自由になるんだ

君と僕を包み込むような冒険の波を感じよう

東京ディズニー、そう東京ディズニーシー

 

以上簡単に訳してみましたが、自分は形式主語のItなども「それ」と訳して文脈などから後でとか頭の中で意味を処理する癖があるので、全体的に直訳的になっています。

ここから、歌詞の改行や倒置などを無視した解釈を行っていこうと思います。

 

解釈:

ここ、東京ディズニーシーは海をテーマにした場所であり、この海、すなわち東京ディズニーシーから様々な種類の伝説が生まれた。

 

シンドバッドがしたように、航海の先々で立ち寄る港で毎回新しい宝を見つけることが出来る。

 

封印されていた夢が今自由となり、運命を探しに海に出る。

 

僕たちと一緒にこの夢で溢れる世界(東京ディズニーシー)で冒険のすばらしさを感じよう。

 

 

君の心の中にある夢見る気持ちに正直になって、僕の手を取って今、航海に出よう。

旅の行先は未だ海風が吹いたことしかない未知の場所だ。

 

予定なんか立てなくていい。僕の心がこの旅の指南であり、僕は君の手を握っている。

心の夢に正直になるんだ。信じていれば夢は叶うんだから。

 

僕たちと一緒にこの夢で溢れる世界(東京ディズニーシー)で冒険のすばらしさを感じよう。

 

パラダイスに続くどの道も、遠く果てしないいかなる海岸への航路も、僕たちの行く勇敢な船旅は驚くべき魔法に満ちた旅。

 

僕たちと一緒に海に出て、空高く上がって、自由になって、そして冒険のすばらしさを感じよう。

東京ディズニーシー

 

 

自分で言うのもあれだが、なかなか日本語らしくなったのではないだろうか。一度ここでちょっとした解説をしておこうと思う。

「Dream」を「set free」などという文言は、「夢を自由にする」では意味がわからない。そこで「Find the dreamer dwells in your hear」からヒントを得て、「自分の夢に素直に、正直になること」と解釈した。冒険とはある意味文明社会から離れる行為とも考えられ、そういった社会では実現可能性の低い「夢」もここ「東京ディズニーシー」でなら叶えられるという主張であると解釈した。
 
次に、要所要所で気になったところを考察してみる。
「解釈」で赤字にしたところについて触れる。

 

考察:

  • 「伝説」→「Legend Of Mythica
  • 「シンドバッド」→「シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ」※1
  • 「僕の心がこの旅の指南」→「Compass Of Your Heart」※1
  • 「空高く上がって」→「ソアリン:ファンタスティック・フライト」※2

※1 開園当初は「シンドバッド・セブンヴォヤッジ」というアトラクションでテーマもかなり異なるが、リニューアル後の内容のほうがこの歌の歌詞に合う。歌詞も然り。

※2 開園当初は開発計画のなかったアトラクションだが、当該計画に多少なりともこの歌の寄与があるのではないかと考える。

 

所感:

東京ディズニーシーのグランドオープンに合わせて作られた歌ゆえ、当初の集客目的が大きかったのではないかと思ったり、18年前のパークの曲を現在のそれと関連付けることはやはり難しい。しかしながら東京ディズニーシーの「海」や「冒険」といった概念が気持ちよく練りこまれているこの歌は、パークの開園に先立ち、多くの人々の心を奮い立たせたのではないかと思う。

掲載順序の検討

1901年から今日に至るまで、「ディズニー」の名を冠した歌は数え切れないほど世の中に存在しています。その中からどれをどの順序で考察していくか決めなければこの先更新が出来ないのです。

 

以下は考慮したいポイントです。

・読者は主に日本人である

・私が既に聴いて、考えた事のあるもの

以上の事を考慮し、不定期にはなりますが東京ディズニーシーのグランドオープン時からとりあえずは始めようと思います。

 

これのみに拘らず、アニバーサリーやテーマ共通のエンターテイメントなど、まとめられそうなところはなるべくまとめて投稿したいと思います。

 

従って次回の投稿はおそらくTDSグランドオープニングセレブレーションの曲「カム・ウィズ・ミー」の考察になると思います。

 

お楽しみに!!

 

はじめに

はじめまして。LyMicと申します。

このブログを開設、継続していくに際しての事務的な連絡をしたいと思います。

 

動機:

  • ディズニーが好きだ
  • 考えることが好きだ
  • 「歌詞」について語ってる人をあまり見たことがない
  • 私は常々この「歌詞」に注目している

目的:

  • 意見の発信、共有
  • 自分の考えの文章化、保存
  • 自己満足

掲載内容に関して:

歌などに含まれる「歌詞」は基本的に私ではない誰かの「著作物」です。従って取り扱う歌詞については「著作権法」に則って本ブログに掲載しなくてはなりません。

著作権法

第三十二条 公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。

2 国若しくは地方公共団体の機関、独立行政法人又は地方独立行政法人が一般に周知させることを目的として作成し、その著作の名義の下に公表する広報資料、調査統計資料、報告書その他これらに類する著作物は、説明の材料として新聞紙、雑誌その他の刊行物に転載することができる。ただし、これを禁止する旨の表示がある場合は、この限りでない。

 

第四十八条 次の各号に掲げる場合には、当該各号に規定する著作物の出所を、その複製又は利用の態様に応じ合理的と認められる方法及び程度により、明示しなければならない。

  1. 一 第三十二条、第三十三条第一項(同条第四項において準用する場合を含む。)、第三十三条の二第一項、第三十七条第一項、第四十二条又は第四十七条第一項の規定により著作物を複製する場合
  2. 二 第三十四条第一項、第三十七条第三項、第三十七条の二、第三十九条第一項、第四十条第一項若しくは第二項、第四十七条第二項若しくは第三項又は第四十七条の二の規定により著作物を利用する場合
  3. 三 第三十二条の規定により著作物を複製以外の方法により利用する場合又は第三十五条、第三十六条第一項、第三十八条第一項、第四十一条、第四十六条若しくは第四十七条の五第一項の規定により著作物を利用する場合において、その出所を明示する慣行があるとき。

2 前項の出所の明示に当たつては、これに伴い著作者名が明らかになる場合及び当該著作物が無名のものである場合を除き、当該著作物につき表示されている著作者名を示さなければならない。

以上の法令から私は、歌詞を「引用形式」で「その意味について研究する目的」で「タイトルと作詞・作曲者名を表記する」ことで当該法令に違反しないと考え、本ブログを更新していく所存であります。

 

最後に:

「考えること」の重要さ、楽しさについて知ってもらいたいなぁと思っています。
私が本ブログで掲載するものは主に「ディズニーの歌詞」についてです。
断片的に、「ここがイイ!」などの意見がネット上で散見される中、「それをもっと深く掘り下げたり、さらには己の人生とも絡めたりしたら泣けるのでは?」と思ったのです。

 

重要:

ブログタイトルと全く関係ない日常の感想のような記事も投稿します。